期間工になるにあたって、寮に入るか、自宅から通勤するか迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、デンソーへ1年間自宅から通勤し、トヨタでは寮生活を続けて現在3年目になる現役期間工の僕が、どちらがおすすめなのかを実体験ベースでお話しします。
この記事の比較条件
今回の記事では、主に「期間工の寮に入る場合」と「賃貸で一人暮らしをしながら自宅通勤する場合」を比較しています。
実家から通勤する場合については、「実家暮らしの場合」で解説しています。
この記事でわかること
- 寮と賃貸での一人暮らしで、生活費が毎月いくら変わるのか
- 自宅通勤と寮生活を両方経験してわかったメリット・デメリット
- 実家から通勤する場合に確認しておきたいこと
- 応募前に確認しておきたい寮の条件
- 寮生活に向かない人の特徴
結論:賃貸で一人暮らしするなら寮がおすすめ
寮費・水道光熱費・食費を抑えられるメリットがかなり大きいからです。
寮がおすすめ
- お金をできるだけ貯めたい
- 家事の負担を減らしたい
- 現在、賃貸で一人暮らしをしている
- 実家から工場が遠い
自宅通勤もあり
- 実家から無理なく通勤できる
- プライベートを重視したい
- 寮の共同設備に抵抗がある
- 実家に入れる生活費が少ない
寮と賃貸での一人暮らしを比較
寮に入った場合と、賃貸で一人暮らしをしながら自宅通勤する場合の主な生活費を比べてみます。
| 項目 | 寮 | 賃貸で一人暮らし |
|---|---|---|
| 家賃 | 0円 | 60,000円 |
| 水道光熱費 | 0円 | 15,000円 |
| 食費 | 20,000円 | 40,000円 |
| 合計 | 20,000円 | 115,000円 |
※一人暮らしの金額は平均的な目安です。地域や物件、食生活によって変わります。
もちろん地域差や個人差はありますが、住む場所だけで毎月の生活費が約9万5,000円変わる計算です。
さらに自宅から工場までの距離が遠いほど、通勤途中の外食や寄り道が増え、その分出費も増えやすくなります。
約9.5万円
の差
約114万円
の差
約332.5万円
の差
同じ仕事をして同じ給料を受け取っても、寮に入るかどうかで満了時に手元へ残るお金は大きく変わります。
実際の給料と貯金額も知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
実家暮らしの場合
実家から通勤するか寮に入るかについては、賃貸で一人暮らしをする場合ほど金銭面に大きな差は出ないため、無理に寮を選ぶ必要はないと思います。
食費などを含めても実家に入れる金額がそれほど多くなく、工場まで無理なく通える距離なら、住み慣れた実家から通勤するのも十分ありです。
入寮条件には注意
もともと工場周辺に住んでいる場合は、メーカーによっては入寮できないことがあります。応募前に募集要項や面接で確認しておきましょう。
また、工場までの距離が遠い場合は、渋滞によって入社前に想定していたよりも通勤に時間がかかる可能性があります。
特に昼勤の出勤時間と夕方の退勤時間は道路が混雑しやすいため、距離だけでなく実際の通勤時間も確認しておくことが大切です。
実家通勤で確認したい3つのこと
- 実家に毎月いくら入れるのか
- 工場まで実際に何分かかるのか
- 渋滞する時間帯と勤務時間が重ならないか
自宅通勤していたデンソー時代
僕はデンソーで1年間、自宅通勤をしていました。もともと一人暮らしをしていて、生活環境を変える必要がなかったというのもありますが、一番の理由は「寮に入ることに抵抗があった」からです。
ネットで調べると「期間工はタコ部屋になる」「寮が汚い」などの情報があふれていて、正直かなりイメージが悪かったんです。
結局のところ、家賃食費に加え、通勤時の浪費が重なりほとんど貯金できなかったです…
約12km
45〜60分
ほぼゼロ
通勤時間
工場までの距離は約12km。通勤時間は短くて45分、長いと1時間近くかかっていました。
昼勤の始業が8時40分だったので、ほとんどピークタイムの通勤で、毎日のように渋滞に巻き込まれていました。帰りも定時が17時15分なので、こちらもほぼピークタイムです。
自宅通勤のメリット
仕事帰りに自由に行動できる
金曜日には帰りに銭湯へ行って、そのまま家に帰らず出かけることもできました。自由に寄り道できるのは、自宅通勤の大きなメリットです。
自宅通勤のデメリット
通勤に時間とお金がかかる
僕の場合は距離もそれなりにあったため、とにかく時間とお金がかかりました。
当時はタバコを吸っていたので、渋滞に入ると必ず一服していましたし、余裕を持って家を出れば朝マックに寄るなど、余計な出費も多かったと思います。
食事を自分で用意する必要がある
寮と違って食堂がないため、食事は自分で用意する必要があります。
仕事が終わってから買い物や自炊をする負担があり、面倒になると外食やコンビニが増えて、食費も高くなりやすいです。
寮に入ったトヨタ時代
トヨタでは寮に入って現在3年目になります。寮に入った理由は、デンソー時代に出費が多く、まともに貯金できなかったからです(笑)。
お金が貯まる
賃貸で一人暮らしをしていた時代と比べると、生活費は毎月約9万5,000円抑えられる計算です。「使いすぎた」と思った月でも、前月よりお金が減っていないことが何度もありました。
家事がほぼ不要
自分で食事を作る必要はほとんどなく、主な家事は洗濯くらいです。仕事で疲れて帰ったときに食事が用意されているのは、想像以上に楽でした。
光熱費を気にしなくていい
僕の寮では水道光熱費がかからないため、電気代を気にしてエアコンを我慢する必要がありません。暑さや寒さが苦手な僕には大きなメリットです。
日曜日の朝や長期連休など、食堂が休みの日はありますが、普段は寮で食事を取れます。実際のメニューや金額、テイクアウトについてはこちらの記事で紹介しています。
寮のデメリット
洗面台やトイレに行くのに部屋を出る
これは入る寮によりますが、僕が生活している聖心清風寮では、トイレ・洗面台・洗濯機が各階の中央にあります。冬はダウンを着てトイレに行くこともあります(笑)。
最初の1年間は車を持ち込めない
車が好きな人には大きな問題だと思います。寮の近くで月極駐車場を契約すれば解決できますが、駐車場まで歩く必要があるため不便でした。
気にする人が多い水回りについては、毎日清掃員さんが掃除していたので、僕は汚いと感じることはほとんどありませんでした。ただし、人が多い時間帯は脱衣所の床が濡れていることがあります。
寮の質はメーカー・寮によって差がある
ここまで紹介したのは、あくまで僕が生活しているトヨタの寮の一例です。寮の環境はメーカーによって異なり、同じメーカーでもどの寮に配属されるかで大きく変わります。
築年数の古い寮もあれば、ワンルームマンションのような寮もあります。風呂・トイレが室内にある寮もあれば、僕の寮のように共同になっているところもあります。
ネット上の「寮が汚い」という口コミも、古い情報や特定の寮だけを指している場合があります。メーカー名だけで判断せず、配属される可能性がある寮の情報まで確認することが大切です。
寮の情報を一括りにしない
「期間工の寮はこう」と断定している情報を鵜呑みにせず、「メーカー名+寮名」で検索して、できるだけ新しい情報を確認しましょう。
応募前に確認しておきたいポイント
寮の環境によって期間工生活の快適さは大きく変わります。応募前や面接時に、以下の項目を確認しておくと安心です。
応募前のチェックリスト
- 個室かどうか(相部屋の可能性はないか)
- 風呂・トイレは室内か共同か
- 寮費・水道光熱費は無料か(一部負担はないか)
- 食堂の有無と営業時間
- 工場までの通勤手段と時間(徒歩・送迎バスなど)
- 車・バイクの持ち込みルール
すべて希望どおりの寮に入れるとは限りませんが、事前に確認しておくだけでも入寮後のギャップを減らせます。
寮生活に向かない人
友人や恋人を部屋に呼びたい人
期間工の寮では、友人・恋人・家族を自室へ入れることが原則禁止されている場合があります。面会ルールは寮によって異なりますが、宿泊は基本的にできないと考えておいた方が無難です。
荷物を多く持ち込みたい人
部屋の広さは6〜8畳程度のことが多いため、一人暮らしの荷物をそのまま持ち込むのは難しい可能性があります。必要な物を絞って入寮する必要があります。
自分で料理をしたい人
僕の寮のように、室内にキッチンや水道がない寮もあります。調理器具を使えても洗う場所に困ることがあるため、自炊を重視する人は寮の設備を確認しておきましょう。
まとめ:迷ったら寮、実家から近いなら自宅通勤もあり
現在賃貸で一人暮らしをしていて、お金を貯めたい人や自由に使えるお金を増やしたい人には、寮をおすすめします。家賃と水道光熱費がかからず、食費も抑えやすいため、同じ給料でも手元に残る金額が大きく変わります。
一方、実家に入れる生活費が少なく、工場まで無理なく通える人は、住み慣れた実家から通勤するのも十分ありです。
この記事のまとめ
- 賃貸で一人暮らしする場合と比べると、寮なら生活費を毎月約9万5,000円抑えられる
- 1年間で約114万円、2年11か月で約332万5,000円の差になる
- 寮では家事の負担も少なく、仕事と貯金に集中しやすい
- 実家から無理なく通える人は、自宅通勤も有力な選択肢になる
- 寮の設備やルールはメーカー・配属先によって異なる
ただし、実家から無理なく通える人まで無理に寮を選ぶ必要はありません。
