「夜勤ってどれくらいキツいの?」「生活リズム崩れない?」「家族や恋人と時間合うの?」
期間工として働いてみようかなと検討する中で、勤務時間にまつわる不安はけっこう大きいですよね。
しかも期間工の勤務形態は、メーカーや工場、配属される工程によって本当にバラバラ。
ネットで調べても「うちはこうだった」という体験談ばかりで、全体像がつかみにくいというのが正直なところだと思います。
今回は、工場の勤務形態について代表的な4パターンをご紹介します。
それぞれの特徴を知っておくだけで、入社後の「思ってたのと違う…」をかなり減らせるはずです。
始めに
「組」と「交替」は何を表している?
勤務形態を理解するためには、まず「組」と「交替」の意味を知っておきましょう。
- 組:交替で回すグループの数
- 交替:1日を何個の時間帯に分けるか
例えば「3組2交替」は、3つのグループが昼勤と夜勤の2つの時間帯を交替で担当する勤務形態です。
「3組3交替」なら、3つのグループが早番・遅番・夜勤の3つの時間帯を交替で担当します。
今回紹介する4パターンの比較表
| 勤務形態 | グループ数 | 勤務時間帯 | 休日の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 2組2交替 | 2組 | 昼勤・夜勤 | 5勤2休が多い | 1週間ごとに昼夜を交替する場合が多い |
| 3組2交替 | 3組 | 昼勤・夜勤 | 4勤2休・4勤3休など | 1日の勤務時間が長い場合がある |
| 3組3交替 | 3組 | 早番・遅番・夜勤 | 勤務カレンダーによる | 24時間を3つの時間帯に分ける |
| 常昼勤務 | 固定 | 日中のみ | 土日休みが多い | 生活リズムを保ちやすい |
💡 補足
同一職場内で2組2交代で働く人、3組2交代で働く人がいる場合もあります。
実際僕が働いたデンソーではこのような形がとられていて、2組2交代で働く僕は3組2交代の人達と一緒に働いていました。
2組2交替
昼勤と夜勤を2つのグループで交替する働き方です。
期間工で働く場合最も多くの人たちが配属されるのがこの勤務形態です。
2交替勤務の中でも、メーカーによって次のような違いがあります。
連続2交替勤務
トヨタで採用されている勤務形態。
- 1直6時25分~15時05分
- 2直16時00分~翌0時40分
一般的な2交替
- 昼勤8時40分~17時15分
- 夜勤18時55分~翌3時45分
つまり両者とも2つのグループが交代で勤務する勤務形態ですが、2つの勤務帯を近い時間で連続するように配置しているか、昼勤と夜勤を離して配置しているかの違いです
また、メーカーによって呼び方や勤務時間は異なりますが、昼勤と翌朝までの夜勤を交互に繰り返す働き方を「完全2交替」と呼ぶ場合もあります。
トヨタ・デンソーの休憩時間や残業も含めた1日の流れは、こちらの記事で紹介しています。
2組2交替のメリット
- 1週間ごとの交替が多く、予定を把握しやすい
- 土日休みの職場が多い
- 深夜割増や交替勤務手当がつく
- 昼勤週から夜勤週に変わる週末は、休みが長く感じられる
2組2交替のデメリット
- 1週間ごとに睡眠時間を変える必要がある
- 夜勤週は家族や友人と予定が合いにくい
- 常昼勤務より生活リズムを崩しやすい
3組2交替(3班2交替)
3つのグループで、昼勤と夜勤の2つの時間帯を交替で担当する勤務形態です。
2組2交替よりグループが1つ多いため、休日を増やす代わりに、1日の勤務時間が長く設定される場合があります。
例えばデンソーの3組2交替勤務は、1日9時間30分勤務・4日勤務3日休みです。勤務時間の一例は、次のようになっています。
- 昼勤8時40分~19時10分
- 夜勤19時40分~翌6時10分
1日の勤務時間は長くなりますが、週休3日になるため、出勤日数が少なく休日を確保しやすいのが特徴です。
ただし、3組2交替の勤務時間や休日はメーカーや工場によって異なり、「4勤2休」などの勤務サイクルが採用されることもあります。
シフトパターンには、
- 「昼勤2日 → 夜勤2日 → 休日2日」の4勤2休
- 「昼勤3日 → 夜勤3日 → 休日3日」の6勤3休
- 「昼勤4日 → 休日2日 → 夜勤4日 → 休日2日」
など、工場や職場ごとにかなり幅があります。
3組2交替のメリット
- 2組2交替より休日が多い場合がある
- 平日休みを利用できる
- 通勤する日数が少なくなる
3組2交替のデメリット
- 1日の勤務時間が長くなりやすい
- 土日休みとは限らない
- 友人や家族と休日を合わせにくい場合がある
3組3交替
24時間を「早番・遅番(準夜勤)・夜勤」の3つの時間帯に分け、3つのグループで交替しながら勤務する形態です。
1回の勤務時間はおおむね8時間で、1日の勤務時間が長い3組2交替と比べると、勤務時間が短くなる場合があります。
一方で、3つの勤務時間帯を交替するため、2交替よりも睡眠や食事の時間が変わりやすく、生活リズムの組み立ては複雑になります。
鉄鋼・化学・自動車部品など、設備やラインを長時間稼働させる工場で採用されています。
例えばトヨタでは、配属先によって次のような連続3交替勤務になる場合があります。
- 1直6時25分~15時05分
- 2直13時55分~22時35分
- 3直22時10分~翌6時50分
勤務時間帯が一部重なっており、朝から翌朝までラインを連続して動かせるようになっています。
1回の勤務時間は長くありませんが、早番・遅番・夜勤の3種類を繰り返すため、勤務時間の切り替えに慣れるまでは負担を感じる可能性があります。
3組3交替のメリット
- 1回の勤務時間は8時間前後が多い
- 3組2交替より1日の勤務時間が短い場合がある
- 勤務時間が3つに分かれるため、残業が少ない職場もある
3組3交替のデメリット
- 早番・遅番・夜勤の3種類に対応する必要がある
- 睡眠時間の切り替えが複雑
- 食事や休日の時間が安定しにくい
- 夜勤から早番など、切り替え方によっては体調管理が難しい
夜勤に慣れるまでの実体験や、健康への影響に関する研究結果はこちらの記事で紹介しています。
常昼勤務
夜勤や交替勤務がなく、日中の決まった時間だけ働く勤務形態です。
例えばトヨタの常昼勤務は、7時55分から16時50分となっています。
研修期間中や、検査・補助工程・物流の一部など、24時間稼働させない職場で見られます。
ただし、研修終了後に2交替勤務へ変更される場合もあります。
毎日ほぼ同じ時間に出勤するため、睡眠や食事の時間を固定しやすく、生活リズムを保ちやすいのが最大のメリットです。
⚠️ 給料面は注意
22時から翌5時までの勤務に対する深夜割増や、会社独自の交替勤務手当がつかないため、2交替・3交替勤務より月収が低くなる傾向があります。
トヨタの時間帯手当・深夜勤務手当の仕組みや具体的な金額は、こちらの記事で解説しています。
常昼のメリット
- 毎日同じ時間に働ける
- 睡眠や食事の時間を固定しやすい
- 家族や友人と予定を合わせやすい
- 夜勤が苦手な人でも働きやすい
常昼勤務のデメリット
- 深夜割増がつかない
- 交替勤務手当がつかない
- 交替勤務より給料が低くなりやすい
メーカー・工場・工程による違い
「同じメーカーの期間工」でも、勤務形態は一律ではありません。
メーカーの方針による違いがあり、職場が違えば勤務形態が変わることはよくあります。
さらに工程ごとの違いも大きいです。
プレス・車体・塗装・組立は2交替や3交替で動くことが多いですが、検査・物流・補助工程は常昼に固定されていることもあります。
勤務中の休憩や水分補給、トイレ事情についてはこちらの記事で紹介しています。
まとめ|期間工の勤務形態4パターン
- 2組2交替:期間工で一番多い。1週間ごとに昼夜が入れ替わる
- 3組2交替:1日の勤務は長いが、その分休みが多い
- 3組3交替:1回8時間前後と短いが、生活リズムは一番複雑
- 常昼勤務:リズムは安定するが、手当がつかず月収は下がる
そして、どの勤務形態になるかは自分では選べません。
基本的にどの時間でも働く覚悟はしておいた方がいいです。
ただ、僕の周りでは勤務時間に慣れることができずに体調を崩したという話は聞いたことがありませんし、働き始めれば話題に出ることも無くなるくらいその生活が当たり前になるので、個人的にはそれほど心配する必要はないかなと思います。
どんな勤務形態になったとしても、オンオフをしっかり切り替えて、休む時は休む!
それだけ意識すればほとんどの人は対応できると思いますよ👍
