ネットで検索窓に「期間工」と入力すると「期間工 やめとけ」と出てくることがあります。
実際僕も何度も目にしました。
今回は、なぜ「やめとけ」と言われるのか、実際に期間工4年目の僕がその理由と僕の考えについてまとめました。
「期間工で働きたいけど心配」という方の後押しになる記事になると思います。
「期間工はやめとけ」と言われる理由
- 契約社員なので雇用が安定しない(最大でも3年)
- 将来のキャリアにつながりにくい
- 夜勤・交代勤務で生活リズムが崩れやすい
- 単純に仕事がきつい
- 世間的な印象
だいたいこの辺りではないでしょうか。
一つ一つ見ていこうと思います。
①契約社員なので雇用が安定しない(最大でも3年)
これは期間工の大きなデメリットです。
契約期間には上限があるため、「ずっと同じ会社で働きたい」と考えている人には向いていません。
ただ、「正社員なら一生安泰」という時代でもなくなってきています。
実際、日本では企業の倒産件数が増加傾向にあります。
帝国データバンクによると、2025年の企業倒産件数は10,261件となり、4年連続で前年を上回り、12年ぶりに1万件を超えました。
また、アメリカでもGoogleやMeta、Microsoftなどの大手IT企業で、ここ数年にわたり数万人規模のレイオフ(人員削減)が繰り返されています。
もちろん、正社員の方が雇用の安定性は高いことは間違いありません。
しかし、「正社員だから絶対安心」と言い切れる時代ではなくなっているのも事実です。
②将来のキャリアにつながりにくい
期間工は未経験でも高収入を目指せる一方で、専門的なスキルが身につきにくいというデメリットがあります。
同じ作業を繰り返すことが多いため、そのまま契約満了を迎えてしまうと、次の転職でアピールできるものが少ないと感じる人もいます。
僕も期間工として働いていますが、「期間工を辞めた後にどうするか」を考えずに働くのはおすすめしません。
正社員登用を目指すのか、資格取得やAI・ITなどの勉強をするのか、それとも別の業界へ転職するのか。
将来のことを考えながら過ごすことが大切です。
期間工は給料や満了金が高いため、お金を貯めながら次のキャリアを準備できる働き方でもあります。
また、「今の仕事は辞めたいけど、次に何をしよう」と迷っている方には非常におすすめです。
期間工は入社祝い金や満料金が特に入社半年に集中しているので、半年でもかなりの額を貯金することができます。(200万近く貯金することも可能)
③夜勤・交代勤務で生活リズムが崩れやすい
この「生活リズムについて」と次に紹介する「仕事のきつさ」についてが一番気をつけるべきポイントかと思います。
基本的にどの会社の期間工に就職するにしても勤務時間は選べません。
(工場の主要な勤務形態についてはこちらの記事で解説しています。→https://hataraku-life.com/kikanko-working-hours/)
僕の場合デンソーでは昼勤と夜勤を1週間ごとに繰り返す勤務形態で、
昼勤の勤務時間→8:40~17:15
夜勤の勤務時間→18時55分~翌3時45分
トヨタ自動車では、デンソーと同じように昼勤と夜勤の繰り返しで、
昼勤の勤務時間→6:25~15:05
夜勤の勤務時間→16:00~0:40
です。
トヨタ自動車に関しては夜勤でも比較的早い時間での退社になるので、個人的には体調管理に気を使うこともありませんが、デンソーの場合は結構大変でした。
日が昇るのが早い季節だと、帰宅中には明るくなり完全に夜が明けた後に就寝することになります。
僕自身は働いているうちに慣れましたし、勤務時間に慣れることができずに辞めたという話も聞いたことはありませんが、最初は結構しんどいと思います。
勤務時間を選ぶことができないと書きましたが、配属されやすい勤務時間はあり、トヨタ、デンソーでは上記の勤務時間の職場に配属されることが多いです。
この勤務時間は、実際に求人ページでも案内されている代表的な勤務時間です。
特に心配な人は、面接時や入社説明時のアンケートで勤務時間についての不安を伝えておくと、希望が通る可能性もあります。
④単純に仕事がきつい
これは先ほど触れたように、生活リズムと同じく大事な問題です。
どんな作業をするかは配属先によっても、またその職場によっても変わってきます。
一概に期間工の仕事は肉体的にきついとも言い切れません。
期間工は単純作業に充てられることがほとんどなので、基本的には決まった仕事を時間内に繰り返すことになります。
これがきつい作業だとせっかく入社したのに辞めざるを得ない状況になってしまうこともあると思います。
ただ、特に大手の企業だと「品質」「安全」にかなり気を遣っています。
怪我が発生しやすいような環境ではないか、品質不良につながるような作業はないか常に目を光らせています。
工程によって負荷は異なりますが、負荷の高い工程ほどより神経質に見られていると考えられます。
また、体力的に不安のある方は期間工の中でも、車体メーカーではなく部品メーカーを選択することもおすすめです。
参考記事→https://hataraku-life.com/vehicle-maker-vs-parts-maker/
⑤世間的な印象
期間工は契約社員であることから「雇用が不安定」と言われます。
期間工というだけでネガティブなイメージを持たれることもあり、働いていることを周囲に言いづらいと感じる人もいるとは思います。
しかし、日本では非正規雇用そのものは決して珍しい働き方ではありません。
総務省の労働力調査によると、2025年時点で雇用者全体の36.5%(約3人に1人)が非正規雇用です。
男性では22.3%、女性では52.0%と、女性は2人に1人以上が非正規として働いています。
期間工でずっと働くというのは体力的や年齢による採用の面でも現実的ではないので、やはり期間工で働く目的を持っていることは大事だと思います。
また、僕がそうだったのですが、正社員だとしても昇給の見込みもなく手取り20万円以下で働いているなら、それは改善しなければいけない問題だと思います。
将来設計のために期間工でお金を貯め、その間に次のキャリアを準備するという働き方は、理想的な選択肢の一つなのではないかと僕は思います。
まとめ
「期間工はやめとけ」という人の意見もよくわかります。
ただそれは、「何も考えずに期間工になるのはやめておけ」と言い換えることができるのではないでしょうか。
期間工をゴールではなく、次のキャリアにつなげるための手段として考えるのであれば、給与面や貯金のしやすさを考えても十分に合理的な選択肢だと僕は思います。
この記事を読んで「これはどうなんだろ?」と疑問に思うことがあればぜひラインでご相談ください。
