期間工として働いていると、「今月の給料はいくらくらいになるのだろう」と計算したくなることがあると思います。僕自身も、給料日前によく調べていました。
しかし、求人には月収例が掲載されていても、自分の残業時間や夜勤時間を当てはめて給料を計算するのは意外と難しいです。
夜勤中に残業した場合はいくらになるのか、時間帯手当と深夜勤務手当は重ねて支給されるのか、そもそも各手当がどのように計算されているのかも分かりにくいでしょう。
そこでこの記事では、トヨタ期間工の毎月の給料を構成する項目と計算方法を解説します。
残業時間別のシミュレーションも紹介するので、今月の総支給額を予想する際の参考にしてください。
トヨタ期間工の毎月の給料を構成する項目
トヨタ期間工の給料は月給制ではありません。
基本となるのは「日給×出勤日数」で、実際に働いた時間に応じて残業や夜勤などの手当が加算されます。
毎月の総支給額は、おもに次の項目で構成されています。
特別手当などの支給時期は主要メーカー別でこちらの記事で解説しています。
2026年8月時点におけるトヨタ期間工の最低日給は、11,150円です。
1日の所定労働時間は7時間35分なので、1時間当たりの基準賃金は次のように計算できます。11,150円÷7時間35分=約1,470円
この記事では、この最低日給11,150円を基準に各手当を計算していきます。
基準賃金(日給)
毎月の給料の基本になる部分です。
トヨタ期間工は日給制なので、日給にその月の出勤日数をかけた金額が支給されます。
最低日給11,150円の場合、出勤日数別の基準賃金は次のとおりです。
出勤日数別の基準賃金
| 出勤日数 | 基準賃金 |
|---|---|
| 18日 | 200,700円 |
| 19日 | 211,850円 |
| 20日 | 223,000円 |
| 21日 | 234,150円 |
| 22日 | 245,300円 |
| 23日 | 256,450円 |
超過勤務手当
所定労働時間を超えて働いた場合に支給される、いわゆる残業代です。
トヨタの超過勤務手当は、1時間当たりの基準賃金に30%を上乗せした金額で計算されます。
約1,470円×130%=残業1時間当たり約1,912円
最低日給11,150円の場合、残業時間別の超過勤務手当は次のとおりです。
| 残業時間 | 超過勤務手当 |
|---|---|
| 5時間 | 約9,560円 |
| 10時間 | 約19,120円 |
| 15時間 | 約28,680円 |
| 20時間 | 約38,230円 |
時間帯手当
時間帯手当とは、トヨタが定める時間帯に勤務した場合に支給される独自の手当です。
一般的な深夜手当とは別のもので、午前8時以前や午後5時25分以降の所定労働時間が対象になります。
時間帯手当の割増率は25%です。
時間帯手当は、日給とは別に約368円が加算される仕組みです。
対象となる1時間分の賃金が125%になると考えると分かりやすいでしょう。
トヨタ公式の月収例では、時間帯手当の対象時間を月78.25時間として、28,760円が計上されています。
連続2交替勤務の場合は、早番の午前8時までと、遅番の午後5時25分以降の所定労働時間が対象になります。
トヨタの1直・2直の勤務時間や、配属先による交替勤務の違いはこちらの記事で解説しています。
深夜勤務手当
午後10時から翌朝5時までの深夜時間帯に勤務した場合に支給される手当です。
トヨタの深夜勤務手当は、1時間当たりの基準賃金に30%を上乗せして計算されます。
最低日給11,150円の場合、深夜勤務時間別の手当は次のとおりです。
| 深夜勤務時間 | 深夜勤務手当 |
|---|---|
| 10時間 | 約4,410円 |
| 20時間 | 約8,820円 |
| 30時間 | 約13,230円 |
時間帯手当と深夜勤務手当は別の手当なので、両方の対象になる時間に働けば重ねて支給されます。
時間帯手当と深夜勤務手当の両方がつく時間は、通常の賃金に25%と30%が加算され、合計155%になります。
ただし、日給に通常勤務分の賃金が含まれているため、給与明細上で手当として追加されるのは時間帯手当約368円と深夜勤務手当約441円の合計約809円です。
また、午後10時から翌朝5時までの間に残業した場合は、超過勤務の30%と深夜勤務の30%が重なります。
少しややこしいですが、時間帯手当は残業時間にはつかず、交替勤務の所定労働時間(定時)に対して支給されます。
- 定時内の深夜勤務:時間帯手当+深夜勤務手当
- 深夜時間帯の残業:超過勤務手当+深夜勤務手当
休日勤務分の手当
会社カレンダー上の休日に出勤した場合は、1時間当たりの基準賃金に45%を上乗せした金額で計算されます。
1日の所定労働時間である7時間35分すべて休日出勤した場合は、約16,170円になります。
実際に期間工の残業や休日出勤がどれくらいあるのかは、トヨタ・デンソーで働いた経験をもとにこちらの記事で紹介しています。
食費補助
トヨタでは、工場食堂や寮食堂で利用した金額の半額が、月2万円を上限として補助されます。
たとえば、1か月の食堂利用額が30,000円だった場合、15,000円が補助され、実際の負担額は15,000円です。
食費補助は現金として給料に加算される手当ではないため、この記事の総支給額や給料シミュレーションには含めていません。
通勤費
自宅などから自家用車や公共交通機関を使って通勤している場合は、会社の規定に基づいて通勤費が支給されます。
トヨタ期間工の月収例|総支給31万6,580円
以上を合計した金額が、その月の「総支給額」です。
最低日給11,150円で、出勤21日・残業20時間・深夜勤務35時間・時間帯手当78.25時間の場合は、次のようになります。
| 給料の内訳 | 支給額 |
|---|---|
| 日給11,150円×21日 | 234,150円 |
| 超過勤務手当20時間 | 38,230円 |
| 深夜勤務手当35時間 | 15,440円 |
| 時間帯手当78.25時間 | 28,760円 |
| 合計 | 316,580円 |
残業時間別のシミュレーション
ここまで紹介した計算方法をもとに、残業時間によって毎月の総支給額がどれくらい変わるのかシミュレーションします。
計算条件は、トヨタ公式の月収例に合わせて以下のように設定しました。
- 最低日給:11,150円
- 出勤日数:21日
- 深夜勤務:35時間
- 時間帯手当の対象:78.25時間
- 休日出勤・通勤費:なし
残業時間による違いを比較するため、残業以外の条件はすべて同じにしています。
| 残業時間 | 超過勤務手当 | 総支給額 |
|---|---|---|
| 0時間 | 0円 | 278,350円 |
| 5時間 | 約9,560円 | 約287,910円 |
| 10時間 | 約19,120円 | 約297,470円 |
| 15時間 | 約28,680円 | 約307,030円 |
| 20時間 | 約38,230円 | 約316,580円 |
残業がまったくない場合でも、時間帯手当と深夜勤務手当が加算されるため、総支給額は278,350円になります。
残業が5時間増えるごとに超過勤務手当が約9,560円加算され、残業20時間では総支給額316,580円です。
これはトヨタ公式サイトに掲載されている月収例と同じ金額になります。
トヨタ公式の給与ページ
ただし、実際の給料は出勤日数や深夜勤務時間、時間帯手当の対象時間によって変わります。また、午後10時から翌朝5時までの間に残業した場合は深夜勤務手当も追加されるため、同じ残業時間でも表より総支給額が多くなる可能性があります。
まとめ
トヨタ期間工の毎月の給料は、日給に出勤日数をかけた基準賃金に、残業や交替勤務などの手当を加えて計算されます。
最低日給11,150円の場合、1時間当たりの基準賃金は約1,470円です。残業は1時間約1,912円、時間帯手当は1時間約368円、深夜勤務手当は1時間約441円が目安になります。
特に間違えやすいのが、時間帯手当と深夜勤務手当の違いです。時間帯手当は交替勤務の定時内に支給される手当で、深夜時間帯に残業した場合は「超過勤務手当+深夜勤務手当」で計算されます。
求人に掲載されている月収例は、出勤21日・残業20時間などの条件をもとにした金額です。
