自動車メーカーで働きたいと思った時に、期間工として入社するか派遣として入社するか迷う方は多いのではないでしょうか。
今回は両者の違いについてや、長期で稼ぐならどちらの方がおすすめかなど、特に金銭面での違いにフォーカスして記事にまとめてみました。
実際にトヨタ自動車で1年目にもらった給料についてはこちらの記事でまとめています。↓
トヨタ期間工1年目の給料と貯金額を公開
結論
ほとんどの人におすすめできるのは期間工です。
月々の給料を重視するなら、時給が高い派遣求人も選択肢に入りますが、基本的には期間工を選んでおけば間違いありません。
⚠️ ただし例外もあります
半年未満で退職する可能性がある人は、満了金の条件を満たせない場合があります。その場合は、月々の給料が高い派遣社員のほうが多く稼げることもあります。
期間工と派遣社員の違いを比較
| 比較項目 | 期間工 | 派遣社員 |
|---|---|---|
| 雇用主 | トヨタ・デンソーなどのメーカー | 派遣会社 |
| 給料の形 | 日給制が多い | 時給制が多い |
| 基本時給 | 派遣より低いことが多い | 期間工より高いことが多い |
| 満了金・継続手当 | 満了慰労金や満了報奨金がある求人が多い | 求人による。更新手当や勤務継続慰労金が付く求人もある |
| 寮 | メーカー寮。寮費・光熱費が無料の求人が多い | 派遣会社が用意した寮。条件は派遣会社ごとに異なる |
| 食費補助 | メーカーにより食費補助あり | 派遣会社・派遣先により異なる |
| 正社員登用 | メーカーの正社員を目指せる | 派遣先メーカーへの登用は求人による |
| 契約終了後 | 満了後は原則退職 | 別の派遣先を紹介してもらえる場合がある |
基本的には期間工のほうが条件は良い
基本的に、トヨタやデンソーのような大手メーカーで働けるなら、派遣社員より期間工のほうがおすすめです。
派遣社員は時給が高い求人も多く、毎月の給料では期間工を上回る場合があります。
しかし、期間工には満了慰労金・満了報奨金・入社特典などがあり、半年や1年間で受け取れる金額まで含めると、条件が良くなることが多いです。
💡 生活費まで含めて考える
トヨタ期間工の場合は寮費と水道光熱費が無料で、食堂や寮食堂の利用額は半額を月2万円まで補助してもらえます。給料だけではなく、生活費まで抑えやすいことが期間工の大きなメリットです。
好条件の派遣求人なら、期間工と同じくらい稼げることもある
派遣社員でもかなり条件の良い求人はあります。
特にトヨタ自動車の工場へ派遣される求人には、時給が高いだけでなく、更新手当や慰労金のような手当が付くものもあります。
| 派遣会社・派遣先 | 時給 | 月収例 | 継続手当 |
|---|---|---|---|
| エー・オー・シー → トヨタ自動車 | 2,000円 | 約35〜40万円 | 1年目最大60万円、2年目以降は年16万円 |
| 綜合キャリアオプション → トヨタ自動車 | 入寮者1,900円/通勤者2,000円 | 42.5万円以上可 | 1年目最大60万円/3年間で最大140万円(規定あり) |
このような求人であれば、月々の給料は期間工を上回る可能性があります。
期間工は日給制が多いため、基本時給で比べると派遣の時給1,900〜2,000円のほうが高くなるケースもあります。
さらに派遣でも年間数十万円の継続手当が付くなら、年収ベースで期間工に近い金額を受け取ることも可能です。
⚠️ 月収例の見方に注意
月収例には残業・深夜勤務が含まれていることが多いため、その金額を毎月受け取れるとは限りません。
デンソーで働いていた時の実際の経験
💡 同じ職場で見た給料の差
僕がデンソーで期間工として働いていた時、残業が月30時間ほどあった月の手取りは約30万円でした。
一方で、同じ職場で派遣社員として働いていた方は、手取りで40万円近くもらっていました。
- 期間工(僕・残業月30時間)手取り 約30万円
- 同じ職場の派遣社員手取り 約40万円
派遣社員は食費補助を受けられない場合がある
派遣社員を選ぶ時に見落としやすいのが、食費です。
トヨタ期間工には食費補助がありますが、派遣求人では食費補助が明記されていないケースがあります。
派遣会社によっては工場食堂を利用できても、期間工と同じ補助までは受けられないことがあります。
派遣社員の食堂利用や食費補助は、派遣会社・派遣先・配属工場によって違います。
時給や更新手当だけを見るのではなく、寮費・光熱費・食費まで含めて比較することが大切です。
給料の額面だけでなく、「寮費・光熱費・食費」を引いた後に手元に残る金額で比べましょう。
好条件の派遣求人を選べるとは限らない
時給2,000円前後で、さらに継続手当まで付く派遣求人は魅力的です。
ただし、このような好条件の求人が常に募集されているとは限りません。
📌 実際に確認した求人の募集枠
今回確認したトヨタ自動車の派遣求人は募集人数が3人で、掲載中でも定員に達している場合があると書かれていました。
応募できたとしても、必ず採用されるわけではありません。
また、派遣会社に採用されても、希望する工場や配属先を選べるとは限りません。
好条件の派遣求人を見つけた時に応募することはできますが、誰でも確実に選べるわけではありません。
安定して条件の良い求人を選びたいなら、直接雇用の期間工がやはり有力な選択肢です。
派遣社員が向いている人
派遣社員が向いているのは、満了金よりも月々の給料を重視する人です。
期間工は満了金や入社特典があるため、半年・1年間など一定期間で見れば高収入になりやすい働き方です。
一方で派遣社員は、時給が高い求人を選べば毎月の給料が期間工を上回ることがあります。
「半年後・1年後にもらえるお金より、毎月の給料をできるだけ多くしたい」
「満了まで働くか分からないので、毎月の給料を重視したい」
という人には、派遣社員のほうが合う可能性があります。
また、期間工は満了前に辞めると満了金を受け取れなかったり、金額が減ったりする場合があります。そのため、短期間で辞める可能性がある人にとっても、時給が高い派遣社員は選択肢になります。
派遣社員が向いている人をまとめると、以下のとおりです。
- 月々の給料をできるだけ高くしたい人
- 満了金よりも時給の高さを重視する人
- 半年・1年など長く働けるか分からない人
- 好条件の派遣求人を見つけられた人
- 契約終了後も、派遣会社から次の仕事を紹介してもらいたい人
まとめ
満了金・食費補助・正社員登用などを含めて考えると、基本的には期間工のほうが条件は良いことが多いです。
ただし、時給が高く更新手当も付く好条件の派遣求人なら、月々の給料では期間工を上回り、年収でも近い金額になる場合があります。
