期間工を検討する中で、「残業はどれくらいあるのか」「休日出勤で休みがなくならないか」と気になる方は多いと思います。
今回は現役期間工の僕が、デンソーとトヨタで働いた実体験をもとに、期間工の残業時間と休日出勤についてお話しします。
残業時間の法律上の上限や、台風などで工場が操業停止になった場合の対応についても紹介します。
結論|残業は月15〜25時間、休日出勤は月0〜1回がひとつの目安
期間工の残業時間は、月15〜25時間ほどがひとつの目安です。
ただし、少ない職場では月0〜10時間、忙しい職場では月30時間を超えることもあり、同じメーカーでも工場や配属先によって大きく変わります。
休日出勤も配属先による差が大きいですが、主要メーカーの公式月収例では、休日出勤なし、または月1回を前提としている会社が多くなっています。
そのため、応募前の目安としては月0〜1回ほどと考えておくとよいと思います。ただし、忙しい職場では月2回ほど行われる可能性もあります。
僕の場合、デンソーでは約1年(13か月)働いて休日出勤は2回、トヨタでは2年間で1回だけでした。
残業も休日出勤も、メーカー名だけでは判断できません。配属される工場や職場、生産状況によって変わることを覚えておきましょう。
期間工は残業が多い?
ネットを見ていると、「期間工の残業時間は1日あたり1〜2時間になることが多い」という情報をよく目にします。
ただし、どこの職場でも同じだけ残業するわけではありません。
同じ会社や工場でも、配属される職場によって残業時間は大きく変わります。
僕が経験した残業時間
僕がデンソーとトヨタで経験した残業時間は、次のとおりです。
デンソー:月平均30時間ほど。最も多い月で約50時間
トヨタ:月0〜10時間に収まることが多く、最も多い月でも15時間ほど
デンソーでは残業が多い職場に配属されましたが、トヨタでは残業の少ない職場に配属されました。
このように、同じ期間工でも配属先によって残業時間は大きく異なります。
目安として整理すると、次のようになると思います。
| 残業のレベル | 目安の残業時間 |
|---|---|
| 少なめ | 月0〜10時間 |
| ボリュームゾーン | 月15〜25時間 |
| 多い職場 | 月平均30時間ほど |
| 特に忙しい月 | 月50〜60時間になる場合もある |
期間工で働く場合、残業は月15〜25時間ほどをひとつの目安にしつつ、配属先によってはほとんどない場合や、月30時間を超える場合もあると考えておくとよいと思います。
デンソーで受け取った13回分の給料と、月ごとの残業時間はこちらの記事で公開しています。
法律面で見る残業時間
月50〜60時間残業することもあると聞くと、「それは法律的に大丈夫なの?」と思う方もいるかもしれません。
法律では、時間外労働の上限は原則として次のように定められています。
- 1か月45時間まで
- 1年間360時間まで
ただし、臨時的に業務量が大幅に増えた場合などに対応するため、「特別条項付き36協定」という仕組みがあります。
通常では予測できないほど業務量が増えた場合などに限り、会社が特別条項付き36協定を結んで労働基準監督署へ届け出ていれば、月45時間を超える時間外労働が認められることがあります。
そのため、月60時間残業しただけで、すぐに法律違反になるわけではありません。
ただし、特別条項付き36協定があっても、次の上限を超えることはできません。
- 時間外労働は年間720時間以内
- 時間外労働と休日労働の合計は1か月100時間未満
- 時間外労働と休日労働の合計は2〜6か月の平均で月80時間以内
- 月45時間を超えられるのは年間6か月まで
※年間720時間には法定休日の労働時間を含みませんが、1か月100時間未満と2〜6か月平均80時間以内には法定休日の労働時間も含まれます。
忙しい職場でも、残業や休日出勤を際限なく増やせるわけではありません。
月50〜60時間になることはあっても、それが毎月続くとは考えにくく、会社は複数月の平均や年間の時間外労働まで管理する必要があります。
残業がある日の帰宅時間や、トヨタ・デンソーで経験した1日の流れはこちらの記事で紹介しています。
休日出勤はある?
期間工の休日出勤は、メーカーだけでなく、工場や配属される職場、生産状況によって異なるため、一概に月何回とは言えません。
ただ、主要メーカーが公開している月収例を見ると、休日出勤なし、または月1回を前提としている会社が多くなっています。
主要メーカー公式の月収例
| メーカー | 月収例で想定されている休日出勤 |
|---|---|
| トヨタ | なし |
| ホンダ | なし |
| 日産 | 1日 |
| マツダ | 1日 |
| 日野 | 1日 |
| スズキ | 2日・16時間 |
| いすゞ | 2日 |
※各社公式採用サイトの月収例をもとに作成しています。月収例は実際の平均回数ではなく、給料を計算するために設定された勤務モデルです。
各社の前提を比較すると、休日出勤は月0〜1回ほどをひとつの目安にしておくとよいと思います。
ただし、スズキやいすゞのように月2日を想定しているメーカーもあるため、忙しい職場では月2回ほど行われる可能性もあります。
僕が経験した休日出勤の回数
僕の場合、デンソーでは約1年(13か月)働いて休日出勤は2回、トヨタでは2年間で1回だけでした。
特にデンソーでは、月平均の残業時間が30時間ほどある忙しい職場で働いていました。それでも、休日出勤があったのは13か月のうち2回だけです。
少なくとも僕が経験したトヨタとデンソーでは、休日出勤よりも平日の残業で生産量を調整することのほうが多かったです。
前述したとおり、特別条項付き36協定があっても、時間外労働と休日労働の合計には上限があります。そのため、忙しい職場だからといって、休日出勤を際限なく増やせるわけではありません。
また、トヨタやデンソーのような大手メーカーでは、生産計画や労働時間が厳しく管理されていることも、休日出勤が頻繁になりにくい理由のひとつかもしれません。
ただし、同じメーカーでも配属先や時期によって状況は変わります。
休日出勤がまったくない月もあれば、生産の遅れや増産によって月2回ほど行われる職場もあるため、応募前の目安としては月0〜1回ほどと考えておくとよいと思います。
主要メーカーの年間休日や長期連休については、こちらの記事で比較しています。
台風のときはどうなる?
最後に、台風などの自然災害があったとき、僕の職場ではどのような対応が行われたのか紹介します。
僕が経験したトヨタでは、大きな台風が直撃する予報になっている場合、工場の操業が停止されることがありました。
トヨタで経験した台風対応
2024年に特に大きな台風が直撃する予報になっていたときは、水曜日の段階で木曜日と金曜日の操業停止が決まりました。
気になる給料については、年休を使わずに日給が満額支給されました。
休んだ分については、数か月後の土曜日に出勤日を振り替える形で対応しています。
台風時の対応は、会社や工場、被害の予測によって異なります。
必ず休みになるわけではなく、操業停止になった場合の給料や振替出勤の扱いも会社によって変わるため、実際の指示を確認する必要があります。
ただ、従業員の安全に関わる部分なので、大手メーカーほど早めに操業停止を判断することもあると思います。
まとめ|残業も休日出勤も配属先によって大きく異なる
期間工の残業時間は月15〜25時間ほどがひとつの目安ですが、少ない職場では月0〜10時間、忙しい職場では月30時間を超えることもあります。
休日出勤については、主要メーカーの公式月収例では休日出勤なし、または月1回を前提としている会社が多くなっています。
僕自身も、デンソーでは13か月で2回、トヨタでは2年間で1回しか休日出勤を経験していません。
この記事のポイントをまとめると、次のとおりです。
- 残業時間の目安は月15〜25時間ほど
- 残業の少ない職場では月0〜10時間ほど
- 忙しい職場では月30時間を超えることもある
- 休日出勤の目安は月0〜1回ほど
- 忙しい職場では月2回ほど行われる場合もある
- 残業も休日出勤も、工場・配属先・生産状況によって変わる
同じメーカーでも時期や配属先によって働き方は大きく変わります。
求人に掲載されている月収例は参考になりますが、実際の残業時間や休日出勤の回数を保証するものではありません。
応募するときは、給料だけでなく、現在の生産状況や想定されている残業時間なども確認しながら、自分に合った求人を選びましょう。
