期間工として働いていると、「今月の給料はいくらくらいになるのだろう」と計算したくなることがあると思います。僕自身も、デンソーで働いていたときは給料日前によく計算していました。
しかし、求人に月収例が掲載されていても、自分の出勤日数や残業時間、夜勤回数を当てはめて給料を計算するのは意外と難しいです。
特にデンソーは、深夜勤務手当とは別に夜勤1回ごとの「交替勤務手当」が支給されるため、それぞれの違いが分かりにくいでしょう。
そこでこの記事では、デンソー期間工の毎月の給料を構成する項目と計算方法を解説します。
残業時間別のシミュレーションも紹介するので、今月の総支給額を予想する際の参考にしてください。
この記事では、デンソーで配属される人が最も多い2組2交替勤務を基準に計算します。
デンソーとトヨタでは、夜勤に対する手当の仕組みが異なります。トヨタ期間工の給料の計算方法はこちらで解説しています。
デンソー期間工の毎月の給料を構成する項目
デンソー期間工の給料は月給制ではありません。
基本となるのは「日給×出勤日数」で、実際に働いた時間や夜勤回数に応じて各種手当が加算されます。
毎月の総支給額は、おもに次の項目で構成されています。
2026年8月時点における、一般的な2組2交替勤務の日給は10,950円です。
1日の所定労働時間は7時間50分なので、日給だけを所定労働時間で割った1時間当たりの金額は次のようになります。
以下では、日給10,950円を基準に各手当を計算していきます。
なお、日給や勤務時間は勤務形態・満了回数・経験年数によって異なります。デンソー公式・期間従業員募集要項
基準賃金(日給)
毎月の給料の基本になる部分です。
デンソー期間工は日給制なので、日給にその月の出勤日数をかけた金額が支給されます。
日給10,950円の場合、出勤日数別の基準賃金は次のとおりです。
| 出勤日数 | 基準賃金 |
|---|---|
| 18日 | 197,100円 |
| 19日 | 208,050円 |
| 20日 | 219,000円 |
| 21日 | 229,950円 |
| 22日 | 240,900円 |
| 23日 | 251,850円 |
時間外勤務手当
所定労働時間を超えて働いた場合に支給される、いわゆる残業代です。
デンソーの時間外勤務手当は、1時間当たりの基準賃金に30%を上乗せした金額で計算されます。
日給10,950円の場合、1時間当たりの基準賃金は約1,398円なので、残業1時間当たりの支給額は次のとおりです。
残業時間別の時間外勤務手当は次のとおりです。
| 残業時間 | 時間外勤務手当 |
|---|---|
| 5時間 | 約9,086円 |
| 10時間 | 約18,172円 |
| 15時間 | 約27,259円 |
| 20時間 | 約36,345円 |
交替勤務手当
交替勤務手当とは、交替勤務に従事した場合に支給されるデンソー独自の手当です。
2組2交替勤務の場合は、昼勤ではなく、夜勤を1回行うごとに5,110円が支給されます。
夜勤回数別の交替勤務手当は次のとおりです。
| 夜勤回数 | 交替勤務手当 |
|---|---|
| 5回 | 25,550円 |
| 8回 | 40,880円 |
| 10回 | 51,100円 |
| 11回 | 56,210円 |
現在の月収例でも、夜勤10回分に相当する51,100円が計上されています。
トヨタの時間帯手当は対象となる時間数に応じて計算されますが、デンソーの2組2交替勤務では、基本的に夜勤を行った回数に応じて支給される点が大きな違いです。
ただし、交替勤務手当の金額は勤務形態によって異なる場合があります。
深夜勤務手当
午後10時から翌朝5時までの深夜時間帯に勤務した場合に支給される手当です。
デンソーの深夜勤務手当は、1時間当たりの基準賃金に30%を上乗せして計算されます。
日給10,950円の場合は、深夜勤務1時間につき約419円が日給とは別に加算されます。
深夜勤務時間別の手当は次のとおりです。
| 深夜勤務時間 | 深夜勤務手当 |
|---|---|
| 10時間 | 約4,194円 |
| 20時間 | 約8,387円 |
| 30時間 | 約12,581円 |
| 40時間 | 約16,774円 |
交替勤務手当と深夜勤務手当は別の手当なので、夜勤を行えば両方が支給されます。
- 交替勤務手当:夜勤を行った回数に応じて支給
- 深夜勤務手当:午後10時から翌朝5時までの勤務時間に応じて支給
また、午後10時から翌朝5時までの間に残業した場合は、時間外勤務手当と深夜勤務手当が重なります。そのため、同じ残業時間でも、昼勤後の残業より深夜時間帯の残業の方が支給額は多くなります。
休日勤務手当
会社カレンダー上の休日に出勤した場合に支給される手当です。
デンソーの休日勤務は、1時間当たりの基準賃金に45%を上乗せした金額で計算されます。
日給10,950円の場合、1時間当たりの基準賃金は約1,398円なので、休日勤務1時間当たりの支給額は次のとおりです。
所定労働時間の7時間50分を休日に勤務した場合は、1日当たり約15,878円になります。
このうち、通常の日給10,950円を除いた約4,928円が、休日勤務による45%の割増部分です。
なお、今回の給与シミュレーションには休日勤務手当を含めていません。
食事補助
デンソー期間工には、月2,200円の食事補助が支給されます。
食堂で使った金額が2,200円割引されるのではなく、給与の支給項目として加算される仕組みです。
ただし、月途中に入社・退職した場合などは、満額ではなく日割りで支給されることがあります。
通勤補助費
自宅などから自家用車や公共交通機関を使って通勤している場合は、会社の規定に基づいて通勤補助費が支給されます。
寮から会社の送迎バスを使って通勤する場合などは、基本的に支給されません。
毎月の給料とは別に支給される入社・赴任手当や、6か月満了時の慰労金・満了報奨金については、こちらの記事で支給時期とあわせて紹介しています。
デンソー期間工の月収例|総支給は約34万4,000円
以上を合計した金額が、その月の総支給額です。
日給10,950円で、出勤21日・残業20時間・夜勤10回・深夜勤務57.5時間の場合は、次のようになります。
| 給料の内訳 | 支給額 |
|---|---|
| 日給10,950円×21日 | 229,950円 |
| 時間外勤務手当20時間 | 約36,345円 |
| 交替勤務手当10回 | 51,100円 |
| 深夜勤務手当57.5時間 | 約24,113円 |
| 食事補助 | 2,200円 |
| 合計 | 約343,708円 |
この記事の計算結果は、端数処理などによりデンソー公式のデータとは多少異なります。
計算上の月収だけでなく、実際に振り込まれた手取り額や満了金を確認したい方は、僕がデンソーで働いた1年分の給料も参考にしてください。
残業時間別のシミュレーション
ここまで紹介した計算方法をもとに、残業時間によって毎月の総支給額がどれくらい変わるのかシミュレーションします。
計算条件は、現在の求人に掲載されている月収例に合わせて以下のように設定しました。
- 日給:10,950円
- 出勤日数:21日
- 夜勤回数:10回
- 深夜勤務:57.5時間
- 食事補助:2,200円
- 休日勤務手当・通勤補助費:なし
残業時間による違いを比較するため、残業以外の条件はすべて同じにしています。
| 残業時間 | 時間外勤務手当 | 総支給額 |
|---|---|---|
| 0時間 | 0円 | 約307,363円 |
| 5時間 | 約9,086円 | 約316,449円 |
| 10時間 | 約18,172円 | 約325,535円 |
| 15時間 | 約27,259円 | 約334,622円 |
| 20時間 | 約36,345円 | 約343,708円 |
残業がまったくない場合でも、交替勤務手当と深夜勤務手当が加算されるため、総支給額は約307,400円になります。
残業が5時間増えるごとに時間外勤務手当が約9,086円加算され、残業20時間では総支給額は約343,700円です。
ただし、実際の給料は出勤日数や夜勤回数、深夜勤務時間によって変わります。また、深夜時間帯に残業した場合は深夜勤務手当も追加されるため、同じ残業時間でも表より総支給額が多くなる可能性があります。
実際に残業や休日出勤がどれくらいあるのかについては、デンソーとトヨタで働いた経験をもとにこちらの記事で紹介しています。
まとめ
デンソー期間工の毎月の給料は、日給に出勤日数をかけた基準賃金に、残業・夜勤・深夜勤務などの手当を加えて計算されます。
一般的な2組2交替勤務の日給は10,950円です。日給から計算すると、残業は1時間当たり約1,817円、交替勤務手当は夜勤1回につき5,110円、深夜勤務手当は1時間当たり約419円が目安になります。
特に間違えやすいのが、交替勤務手当と深夜勤務手当の違いです。交替勤務手当は夜勤回数、深夜勤務手当は午後10時から翌朝5時までの勤務時間に応じて支給されます。
求人に掲載されている月収例は、出勤21日・残業20時間・夜勤10回・深夜勤務57.5時間などの条件をもとにした金額です。実際の給料を予想するときは、自分の出勤日数・残業時間・夜勤回数・深夜勤務時間を確認して計算してみましょう。
